紫禁城

紫禁城または故宮は、明清朝の旧王宮である歴史的建造物。「北京と瀋陽の明・清王朝皇宮」の一つとしてユネスコの世界遺産(文化遺産)となっている。 故宮は、成祖永楽帝が、1420年(永楽18年)に建てられたものである。南北960m、東西760m、約72万m2で、高さ10mの厚い城壁に囲まれ、四面に各1門、四隅に角楼を設け、その外に幅50m余の堀をめぐらしている。この中に9999.5の部屋があり、多い時 10万人が住んだこともある。故宮は前朝と後廷のニつの部分に分かれる。前朝は太和殿、中和殿、保和殿を中心とし、皇帝が国家の行事を行ない、政治活動をする場所である。後廷は乾清宮、交泰殿、坤寧宮、東西六宮、御花園を中心とし、皇帝と后妃たちが居住し、宗教活動を行ない、日常の政務を取り扱う場所である。封建的礼制によって建てられ、封建帝王の最高至上の権威を現わすものである。このため昔は、民衆が紫禁城(故宮)に近づくことは許されなかった。